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2009.12.06 第5回 LECオープンセミナー 報告 /  文責:高橋
 

1年の最終月の12月。全てに対してけじめの時期、次なる新しい年に目を向ける時期。
僕達も日々積み重ねてきたものを「chance to change」のテーマのもと、LECオープンセミナーという最高の舞台で披露する。いま振り返ってみるとここが自分にとっての1つ目標であり、同時に新たな始まりの場所でもありました。

12月5日の土曜日。今夜はオープンセミナー前夜祭、さきがけのイベント。
大阪心斎橋「橙家」で石川先生、淺田先生をはじめ総勢23名で開かれることに。
9月の健康学習学会より3ヶ月、全国より北は新潟、南は佐賀と遠方からはるばる来阪。
村上さん、淡路さん、林田さん、田郷さん、志賀さんとも久しぶりの顔合わせ。
縦に長い1列のテーブルを全員で囲む大家族のような光景の中、今日の前夜祭と明日のセミナーに携わる全てに感謝して乾杯。にぎやかな時間をみんなで楽しく過ごします。
この後の2次会も多くの方が残ってくれました、植村さんのお姉さんもここから合流。
2次会の席では、みなそれぞれが時間の許す限り語りあう真剣な一面も垣間見ました。
その1つになった雰囲気は長い夜を通り越し、場所を変えて再び感じることとなります。
それは明日の大阪産業会館で。第5回をむかえるLECオープンセミナーの舞台で。

12月6日、日曜日の朝。いつもなら目覚ましの音で起きる僕も今日は少し違いました。
セットした時間より早い目覚め。今日という特別な日の始まりを目覚し時計に仕切らせたくない気持ちが無意識に生まれていたのでしょうか?最高のスタートでこの日を迎えます。
その気分を保ちながらひとつ早い電車に乗り込み、あと何時間後かには発表するであろうシナリオ用紙と最後の打ち合わせ。自分に言い聞かせるように言葉1つ1つを飲み込む。
気が付けばいつのまにか最寄りの駅に到着。一歩外に出ると肌を刺すような冷たい風と雲の間から漏れる朝日、さらに鳥のさえずりと朝を象徴するものを五感で受けとります。
今日はいつもより感度が高まっているせいか、あらゆるものを色鮮やかに感じるのです。

時間は9:00、朝の光を浴びながら会場のロビーに続々とLECメンバーが集合です。
あと30分後には開場。やや残る緊張を吹き飛ばす激励が淺田先生から飛びました。
この声を受けとってそれぞれがそれぞれの準備に取り掛かります。よく見る一会議室が指示と時間と共にあの見慣れた定例会のテーブルと椅子の配置に移り変わっていきます。
入り口に“LECオープンセミナー”の案内板が置かれる頃、一般からの参加者の方々が受付を済ませ健康学習の特徴である全員参加型の席へと次々と座っていきます。
井坂さんと田口さんともここで再会、2人の見せる笑顔とアドバイスから元気とやる気を注入してもらいます。これでコーディネーターの心の準備も整いました。
時刻は10:00 会場を見渡し、タイミングを見計らって司会の横田さんが登場です。

「おはようございますっ」の大きな第一声が今年のオープンセミナーの始まりを告げます。
初参加者の方とこれまで何度も参加している方のそれぞれの今日に対する期待の視線が部屋前方へと集中、その瞬間的な空気の変化をまず1番最初に感じました。
司会進行の横田さんからはこれまで幾度も人の前で話したという経験からくる場慣れを今回はより強く感じます。全員をリラックスさせるため、まず伸びをして緊張を緩和する。
司会者とは1番最初に会場に出て、まだ1つにまとまりきれていない雰囲気を統一させるように上手に導く。その役目、役割を横田さんの姿と発する言葉から教えてもらいます。

午前は交流会の時間。稲生さん、上田さんによる姉妹ペアがこの時間を盛り上げます。
自分を表現する自己紹介、多くの人と顔合わせが出来るように少し早めの席替え、そして新しいグループ内で自己紹介を行う時のキーワード。この3つが上手く絡み合います。
例えば“夢”というキーワードを入り口に自己紹介する。夢というものは人によってイメージも形も違います。また自分にとって確固たるものであり“想い”に値します。
そんなイメージが違うものながらも話してみると共通する部分、共感する部分があります。
それは想いというものが誰しも持っている部分であり、自身を形成するのにとても大切な部分であるからです。想いを自己紹介に組み込んでみることで自分を知ってもらう、相手を知ろうとする態勢ができる。テーブルで交流を深めるとともに健康学習的な自己紹介を学んでいきます。

挙手、選択肢、1対1の会話、4人でのグループワークと健康学習に欠かせないものを上田さんと稲生さんが交流会を通して参加者の心の中に土台として根付かせてくれます。
午後の僕や淺田先生、石川先生のセッションの中にもこの4つは出てくるでしょう。
特にグループワークには少し慣れが必要です。午前から4人で話す機会を設けることで午後はさらにスムーズにテーブル内での意見の交換が出来るようになるはずです。
僕たちはこの隠れた手助けといっしょに2人からのバトンを確かに受け取りました。

交流会で午前が終了して昼食の時間。この昼食の間も発表は続いていきます。
まずは協賛の方々が自社や医院を紹介、ついさっき行った自己紹介の延長ともいえる発表。
焦点は自分から自社へと変わりますが本質は一緒です。扱う商品をメインで話す、自社の経営理念の部分で話す、一緒に働くスタッフを紹介する、毎日通っている職場を自分の言葉で表す。どの発表も言葉と一緒に想いの部分が大きく表れているのがわかります。

昼食の残りの時間はランチタイムセッション。文字通り昼食の時間をセッションにあてるという今回初の試み。第1回記念すべきこの時間の進行を務めるのは僕、高橋です。
横田さんから紹介がありみんなの前に登場。紹介にあったように去年のオープンセミナーの交流会を担当した2人です。あれからもう1年が過ぎました。今年も横田さんは司会者、僕はセッションを担当する形でオープンセミナーとの繋がりは続いています。
去年と大きく違っているのは今年は1人でスタートラインに立っていること。
自分自身を越えるための1つの目標を目の前にして、僕にとってのchangeの時間。

12月のこの時期に行われる「今年の漢字」それを話の皮切りにセッションを開始。
去年2008年の今年の漢字は「変」、2009年オープンセミナーのテーマの中にも“change”で変化という言葉。僕は文字から、言葉から変わる時というものを参加者から引き出し、みんなで共有していこうと考えていました。
誰かに掛けてもらった言葉が自分を変えるきっかけになったことがある、少なくとも僕はその経験があります。だからその経験をありのまま、そして学んでいる健康学習の技法を用いてみんなの前で発表しました。最後にこのセッションで自分が1番伝えたかった言葉、自分を大きく変えることになった友人からのメッセージを伝えようとした時でした。
「笑いは副作用のない薬」という言葉を発した一瞬、会場全体がしんと静寂に包まれました。
今まで経験したことのないその刹那。わかるのはただ僕の声が全員の耳に届いたことだけ。
1対多人数で自分の想いが伝わる時はこんな感覚になるのだろうか?後になって考えます。
その出来事は目が見た記憶だけでなく、体が見た記憶となり深く胸に刻み込まれました。

いよいよここからが待ちに待ったメインの時間。まずは淺田先生のセッションです。
話は人生のターニングポイントから始まりました。自分が歩んできた道を振り返ると「おもしろきこともなき世をおもしろく」高杉晋作に憧れを感じたり、勤めていた小児歯科の医院長の背中を見て自分もそうなりたいという意志が生まれたり、大きさにかかわらず変化というものがあった。今日のここにいる全員がそうではないだろうか?
淺田先生はテーマであり、みんなに共通する“変化”に着目しながら話を進めます。
ここで会場からの拍手の中、田中さんが前に登場です。田中さんの変化にスポットをあてて淺田先生と対談を交わしながら、その体験、経験を全員の耳に届けていきます。
新しい世界に飛び込む時、自分の強い信念とまわりからの言葉が支えてくれた。また自身の経験からチャンスの到来に備えることも大切だといいます。きちんと準備が整っているとチャンスと思った瞬間に行動が伴いやすいというのです。
風が吹いた時それがアゲインストかフォローなのかを見極めるチカラが必要だと。
そのためには常日頃自分のアンテナを張ることが大事である、淺田先生はこう加えます。
みんなに響くこのメッセージを最後の言葉にしてセッションは幕を閉じました。

そして続いて2つ目のメイン、石川先生の時間です。先の淺田先生から出たアンテナ、このキーワードがやはりチャンス、チェンジに大きく繋がっているといいます。
自分のアンテナには優先順位があり、入ってくる情報に対して何らかの反応をします。
その上位になればなるほど過敏に反応する、逆に下位になるほど反応が薄くなる。
反応が薄くなるとチャンスをチャンスと捉えられないことにもなりかねません。
物事に対して多面的に見つめる、これが最初にできることであり必要なことなのです。
例えば「歯科診療所」と聞いて何をイメージするか? 歯の治療の場、歯の予防の場でもありますし、自分の歯の将来設計について考える場、歯の治療を通しての心の安心の場でもあるのです。どの面で見つめるのか、考えるのかでその人の次への行動が変わってくることに気付きます。社会面でもこの話に類似するように多面的に考える必要性を説きます。
今まで専門職と呼ばれる方たちは自らの腕を上げることさえすれば困ることはなかった。
しかし、現在のように情報が綿密になり、情報が行き届いたこの社会ではさらに1歩進んだものが求められる。その1つが“繋がり”です、そこに訪れると、その人に尋ねると多くの情報を提供してくれる、訪れる本来の目的以上に何かを得ることができる。
幅広い繋がりを持つことで可能な情報提供、どの分野にでも当てはめることのできる旧来の枠にとらわれない新たな時代を見据えての考えを知ることとなりました。
良くも悪くも変化の多いこの社会、我々も希望のある社会に向かってチャンスをものにし、自らの成長、変化について改めて考えていかなければならないのです。

太陽が沈みはじめる16時、僕らのオープンセミナーも終わりを迎えます。
トリは大会委員長の籔中さんで今日1日の順を追って出来事を振り返り挨拶を行います。
参加者全員から送られる拍手の音は心の奥底まで届き、胸に熱いものを
最後はLEC定例会と同じように記念撮影。本日の出会いを1枚の写真に刻み込みます。
今年も昨年に負けず劣らずたくさんの気づき、発見が生まれました。僕にとっては大きな舞台でセッションできた事が何にも変えがたい経験となり、この後も心の中に宿りずっと生きつづける、これから先の未来へ活かしていけるはずです。

僕がセッションを行う前は自分がどう見られるか、自分が失敗しないように、とか主体は自分自身にありました。しかし今は自分のセッションを通じて、何か1つでも新しい気づきが生まれただろうか?何か考えるきっかけを与えることが出来たのだろうか?と主体は参加者の方へ移り、自我にとらわれない心の広大さ、すばらしさを知ることとなりました。
僕が横田さん、上田さん、稲生さん、淺田先生、石川先生を近くで見て気付いたことや考えることがあったように僕のセッションを見て何かを感じてくれたら嬉しく思います。
それは反面教師だってかまわない、新しい変化ときっかけが生まれればいいと思う。

この後のオープンセミナー後夜祭を十二分に楽しみ、それぞれの帰路へつく。
電車を降り、バスのターミナルに差し掛かかるとちょうど家の方向のバスが来ていました。
乗ろうかなと少し悩んだあとやっぱり自分の足で家まで帰ることに決めました。
なぜか早く家に着いた分だけ今日が早く終わってしまうようなそんな気がしたから。
そして今日という日にもう少しだけ長く浸っていたいと、そんな気持ちが芽生えたから。

                          TEXT  高橋 広宣

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